タイトルのとおり、母は本日TOEICを受験してきました。
TOEICを最後に受験したのは2012年。
・・・そう、就職活動中?就職の一年前のことでした。
前回のTOEICのスコアで満足していた12年
大学時代は周囲の友人に本当に恵まれて、特に語学が得意な方が多かったので英語やドイツ語の勉強にそこそこ勉強のリソースを割いていたように思います。
(その割に語学のセンスに乏しく、今やドイツ語はすっからかんに忘れてしまっておりますが・・・)
大学2〜4年生の間に、記憶の限りだと4〜5回ほど受験したように思います。
当時は問題集や参考書も今ほど多くなかったのでできる対策も限られてはいたのですが、その分、試験の経験を積むと問題に慣れることで「受験すれば受験するほどスコアが上がる」という状態になりました。
最初の点数は・・・もう覚えていないのですが。。
おそらく600点台とかだったのではないでしょうか。
そこからコツコツ勉強・・・していたのかどうかわかりませんが、最終的に825点まで上がりました。
この時点で、「自分の限界まで来た!」と感じたのを覚えています。
悲観というより、達成感であったと思います。
同時に、打算的な自分の性格からして
- これ以上の高得点を叩き出しても、大幅に何か(就職など)で有利になることはない
- これ以上スコアを伸ばすには相当の時間がかかる(今でいう "タイパが悪い")
- 次に受験したときにスコアが下がるのが怖い
などの理由から、「TOEICのスコアを追い求めるのはここで終了!」とかなりきっぱりと勉強を止めました。
その後も、800点台あれば転職オファーなども十分得られていた(実際には転職しなかったけれど)し、社内的に見てもザ・日系企業の中では、スコア的に見ればまあまあ英語できる認定を受けていたように思います。
そんなこんなで、社会人になってからも特にTOEICのスコアを求められる場面もなく、休日にわざわざ2時間の英語テスト漬けになる趣味もなく、10年ほどすっかり忘れておりました。
ところが最近、部署に新しく配属されてくる後輩たちの優秀なこと・・・。
ある日、毎週の部会(業務連絡や案件の進捗報告をするために週に一度、10人ほどの部のメンバーで集まります)で部長が「この部だと俺が一番TOEICの点数低いや〜」と笑っていました。
そりゃそうだろうな〜と一緒に笑った次の瞬間、自分はもしかしたら下から2番目かも?と思ったのです。
周りを見れば、みんなの学歴は東大、東大、東大、京大、早稲田、慶應。
いや、自分も一応慶應卒ではあるけれども。
若い子たちの勉強熱心さ、使える時間の多さ(子育てしていない分ね)、要領の良さなどの条件をかけ合わせてスコアを推察すると・・・(できるのか?!)
自分が一番低そう・・・・・
しかし、このときはまだまだ腰が重くて動けませんでした。
何より、やはり「過去の自分の実績を下回るのが怖い」が勝っていました。
勘違いからその気になってしまった
そんな中、なぜまた受験しようと思ったのか。
きっかけは4歳長女とおうち英語をする中で生まれました。
毎日語りかけや絵本の読み聞かせをする中で、やはり自分の英語力の限界をひしひしと感じる場面が多々あります。
とは言っても、これらはスピーキング(語りかけ、絵本の朗読)とリスニング(長女の言うことを聴く)と、少しのリーディング(絵本を読む)。
まだまだTOEIC受験にはたどり着きません。
この中でそれぞれブラッシュアップを試みていたのが昨年2023年の夏〜秋頃でした。
おうち英語を始めてすぐの頃です。
語りかけのフレーズを単語帳にまとめて、家の中や外出時に持ち歩きました。
リスニングに関しては、BBC NEWSなど、英語のpodcastをフォローしました。
ある日のこと。
歯磨きをしながら何気なくpodcastを聴いていると・・・。
BBC NEWSがめっちゃ聴き取れる。
え?!自分すごいじゃん?!?!今ならTOEIC 900点くらい簡単に取れるんじゃない?!?!?!?!
やっぱり、毎日長女の英語を聴いていると私の耳も慣れるもんなんだな、とおうち英語の親への効果を実感しました。だいたい10月くらいのことだったと思います。
ちょうどこのあたりから、次女の下痢祭りが始まり、平日は近所以外の外出が難しい状況になりました。(10月は1日20〜30回下痢していました。下痢祭りは1月くらいまで断続的に続きました。)
なので平日日中にお友達とランチなど遊びに行く予定も立てられませんでした。
幸い、次女はよく昼寝するタイプの子で、下痢祭りの最中もそれは変わらずよく寝てくれました。その分私は日中に家で過ごす時間が多くなり、その時間を前向きに英語学習の時間に充て始めたのです。
ところが、受験を決意してから改めてBBC NEWSをpodcastで聴いてみると、全く聴き取れない。
何が起きたのか・・・と思っていて、数日して気づきました。
私が「めっちゃ聴き取れる!」と思って聴いていたものは、BBCが提供している英語学習者向けの簡単なコンテンツだった・・・・
がっくり肩を落としたものの。。。
せっかく受験を決意したのだから、初志貫徹でいってみよう!
ということで受験の準備が始まりました。
色々はできない。ツールはmikanとpodcastのみ。
参考書などを調べましたが、意外と高い・・・。
そして、子どもたちがいる中でどうやって勉強しよう?と思ったとき、強力な選択肢として挙がったのはやはりアプリでした。
本をぱらりと開いて勉強する姿に憧れはするものの、そのスタイルだと勉強できる時間や場所が限られてしまう。
それよりは、どこからでも、1問だけでも問題が解けるようなアプリの方が良さそうだなと思いました。
商社務めの友人からはabceedというアプリを勧めてもらいましたが、UIがあまり好みではありませんでした。(こればかりは好みの問題かなと思います)
私が選んだのはmikanというアプリでした。
abceedのUIの何がダメだったのかは今となっては思い出せないのですが、なんとなく画面の1枚目がごちゃっとしていたり、映画字幕で勉強する機能が前面に出ていて無骨にTOEICの問題を解きたいだけの自分に合うのかどうか分からなかったり、TOEICの問題を繰っていくときに煩わしさがあったような記憶があります。
mikanでは、TOEICの現スコアと目標スコアを入力し、実力判定テストのようなものをやると重点設問やクリアすべき程度が示されるので、問題をやり込んでいくうちにそれが道しるべになり非常に助かりました。
全然目標に到達できなかったけど・・・・
最初に実力判定テストを受けたときの想定スコアがなんと700点台。
いやいやこれ絶対だめなやつ・・・と思いました。
で、どうしたら900点台取れるのかな、と考え始めました。
900点台を取るには、950点を目指して900点台前半に不時着する感じかな、と想定。
こういう類のテストにはおおよその学習時間目標が示されていることが多いので、それを探してみたところ、こんな感じでした。
850点から950点で、TOTAL 325時間!
これを見ていたのが11月中旬。
試験までの日にちで割ると、1日あたりおよそ3時間30分。
途方もない。。。
とりあえず、毎日3時間以上腰を据えて勉強する時間を捻出するのは無理そうだったので、リスニングはpodcastのながら視聴で補うことにしました。
聴いていたのは主にNBC Nightly News。主に夕方、夕食作りの最中に聴いていました。
それを聴き終えてしまったらBBC NEWSの方も聴きました。
BBC NEWSの方は1日に何度も更新があるのですが、NBC Nightly Newsの方は1日1回の更新なので、今日もちゃんと聴いたぞ!と思うのにちょうどよかったです。
試験を終えてみての感想
とにかく心配だったのが、
- 試験の日にちゃんと試験会場に行けるか(長女がママがいないとイヤ!となって家を出られなくならないか)
- 試験時間の2時間、集中できるか
- 最後の問題まで解き切れるか
の3つでした。
1つ目に関しては、△。
実は試験の日の午前中、後からプレイデートのお誘いがあり、それに参加してから私は試験に、長女は夫と次女とパスポートを取りにいく予定になっていました。
前日から入念に準備をし、明日は英語のお友達と遊ぶよ、お昼のあとはパスポートをパパと取りに行くよ。と伝えていました。夫は「ママに内緒でアイスクリームを食べよう」と提案もしてくれていたようでした。
当日朝。
プレイデートでエッグハントをしようと約束していたので、イースターエッグに入れるおもちゃの指輪を購入していたのを長女に見つかってしまいました。。
それはみんなでエッグハントに使うやつだよー!
と伝えても、「だめ!これは長女ちゃんのだから!!!!」と。。。
それでもう、「今日はエッグハント行かない!早くパスポート取りに行きたいの!!!!」となってしまって THE END。。。
プレイデートにはいけませんでした。涙
本当は長女と次女ふたりを連れてパスポートの受取に行ってほしかったけど、長女が騒ぎ立てるので仕方なく次女の朝寝の間に夫と長女がパスポート受取に出発。。
なんとか私が試験に向かう時間の少し前に帰宅してくれたので、次女を任せて試験に向かいました。
長女には「日曜日はママはEikenだからね」とずっと伝えていたので、笑顔&ハイタッチでバイバイ!と送り出してくれました。
よかった〜と思っていましたが、結局また「ママがいい」と大号泣していたようで、帰宅すると枯れた声の長女。。。
TOEIC、年に一度でいいので平日に開催してくれないかなあ。。
2点目の「試験の2時間集中できるか」に関しては、途中少し心が折れそうな瞬間もありましたが、基本的に本当に本当に本当に時間がなくて焦っていたので2時間あっという間に過ぎました。
3点目の「解き終わるかどうか」に関しては、なんとか解き終わりました。。
リスニングは音声に従って進むのでその通りに。
リーディングに関しては、part5は10分、part6は10分、part7は55分、と事前に配分を決めていたのが良かったです。
だいたいその通りに進みました。
part7を解いている途中、16:25分頃に残り35問ほど残っていたので、16:40までに残り20問のところまで、16:50までに残り10問のところまで、17:00の試験終了までに最後の10問を解く・・・と具体的に時間を見ながら進めました。
残り時間がわかっているとはいえ読むペース、解くペースを早めることができるわけではないので、最後の20問は「マークできそうな要素が見つかったらとりあえずマークしてとにかく最後までかっ飛ばす」感じでした。笑
最終的に2分ほど余ったので、最後にかっ飛ばしたところでモヤモヤしていた部分を1つだけ修正して終えました。
出来栄えは・・・・うーん、どうでしょう。
800点台後半に落ち着いてくれたら上出来な感じかと思います。
前回スコアを下回るのはやっぱり避けたい・・・
大変でしたが、久しぶりに試験のドキドキを味わえて楽しかったです!
リスニングは普段の積み重ねがあれば直前で対策すればなんとかなりそうな感じがしましたが、リーディングの速度がかなり厳しい感じがしたので、長女向けの絵本だけでなく自分のためにも何か読まないとなと思いました。。