愛波おくるみで育休中のQOLが爆上がりしている話

 

このブログは今、主に4歳の長女の英語育児の記録がメインになっているわけだが、実は最も読んでいただいている記事は大学病院での出産レポートだ。

病院名を明らかにして出産レポを書いている方は今のところ少なく、本当に情報がなくて自分自身困っていた。見ていただいている方も、おそらく検索してたどり着いて読んでいただいているのではないかなと思う。

 

そんな中で私が思うのは、

・入院中に忘れ物をしても大して問題ない。それよりも、退院後にどれだけしっかり休める環境を作れるかだ。

・上の子の英語育児(に加えて、自分の勉強やこうした執筆活動、家事なども含めて)が実現できているのは下の子が良く寝てくれるからだ。

 

ということだ。

妊婦さんたちに強く伝えたい。

 

長女を出産して驚いたのは赤ちゃんの寝なさと不穏さ。笑

SNSで見る赤ちゃんはスヤスヤ穏やかに寝ていて日中は機嫌よく遊び、くすっと笑えるひとときが幸福をもたらしてくれる。

そんな情景を思い浮かべていた出産前の自分をはっ倒して現実を突きつけてやりたい気持ちになる。

 

赤ちゃん、意外と寝ない。

そして産後の体は想像以上にズタボロ。

 

そんな経験を長女でしたものだから、次女を出産する際にはどうにか睡眠環境だけは整えないとと強く思った。私が心身ともに疲弊してしまい、家庭崩壊寸前だったのだ。

 

 

ということで、まずは次女の睡眠環境を整えた結果と、長女に関してはその惨状を見ていただきたい。

 

こんなにも違った姉妹の睡眠

 

次女(0歳9ヶ月)の直近の睡眠

 

 

まず、特筆すべきは朝の起床と夜の就寝の時間がほぼ固定されていることである。

朝はたまにうっかり5時台に起きてしまうこともあるが、逆にうっかり7時頃まで寝てくれる日もあるので、平均すれば6時半起床という常識的どころか優等生な時間に起きている。

だいたいこれくらいの時間に起きるということが予測できるので、私もこれに備えて夜の就寝時間を決める。

夜中に時々目覚めて「ヘッヘッ」とご機嫌な声を出して私をヒヤリとさせることがあるのだが、泣くことはほぼなく、5分ほど放置しておけばそのまま寝てくれる。そのためこの起床はノーカウントにしている。

 

また、お昼寝の時間も安定(最低でも1.5時間程度を2回)している。

長いときには2時間半ほど眠ることもあるので、時々生きているか心配になる。

 

さらに、このグラフからわかることではないのだが、昼寝・夜寝に関わらず、すべての入眠時にセルフで寝ている。

抱っこはおろか、トントンすらしていない。スリーパーを着せてベッドに置いて終了だ。寝付くまでに5〜15分ほどかかるが、その時間は何をしていても良い。実際に私は今、次女をベッドに置いたあと、ベビーモニターで様子を見守りながらこのブログを書いている。

 

ではほとんど同じ時期、長女がどうだったのか見てもらいたい。

 

 

長女(当時0歳8ヶ月目前)の睡眠

 

次女と同じ生後9ヶ月のグラフを用いたかったのだが、長女はこの次の月には保育園に入園してしまったのであいにく日中の睡眠記録が消失している。そのため、自宅で確認できている最新の記録として生後8ヶ月後半の記録を用いることを許してもらいたい。

 

次女のグラフと比べればその違いは歴然だろう。

朝は週の半分は4時台に起床。

日中の睡眠(昼寝)の回数は3〜5回とまばらで、時間も10分程度のものから1.5時間程度寝ているものまでさまざまだ。唯一救いなのは夜はだいたい同じ時間に寝ている点だろうか。

 

さらに、グラフからは分からないことではあるが、全てのお昼寝は抱っこで寝かせるかベビーカーで寝かせている。日中、あまりに寝てくれないので仕方なく散歩に連れ出すことは数しれず。しかもベビーカーが停車すると起きてしまうので、公園で一息つくといったようなこともできなかった。

ベッドで寝てくれるときも、「50分かけて抱っこで寝かせたのに30分で起きてきた」ということがしばしばだった。仕方なく、抱っこで寝かせたままソファに腰掛け一緒にウトウトしたことも幾度となくあった。

夜の寝かしつけでは1〜2時間抱っこすることは普通であり、1時間したら夫と交代するようにしていた。

 

そんな感じだったので、7月に保育園に入園させるとなったとき、口では寂しいとは言っていたものの、この生活から解放されることに安堵したことも否定できない。

 

 

何が二人の睡眠を分けたのか

元々の性質が異なるであろうことはまず挙げておくべきだと思う。寝る子は寝るし、寝ない子は寝ない。

長女が本当はどういうタイプだったのか今となってはわからないのだが、次女が比較的よく寝るタイプだったのは間違いない。

 

まだ入院中の新生児室に授乳に通っていた際、経産婦だったこともあり母乳の出が順調だったということも手伝って、自分より早く来ていたママさんより先にさっと授乳を終えて眠りこけている次女をベッドに戻して私はサッサと病室に帰っていた。

 

しかしそれが続いたのも生後1ヶ月までだった。1ヶ月もすると日中ぐずる時間が多くなり、1ヶ月検診で相談してみたが「あやしてみてください」と言われるのみだった。

 

このまま何もせずにいたら長女の二の舞いになると危惧した私は赤ちゃんのねんねについて語っている人や本を片っ端から読み漁った。長女のときにある程度探したことがあるのでだいたいの見当はついていた。

 

よく見かけるのがジーナ式なのだが、これは私には向いていなかった。

ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 改訂版

スケジュールを細かく管理する必要があると感じたので、上の子がいるので難しい場面が出てくる。何よりこのスケジュールに因われて精神的に追い詰められる様子が目に浮かぶ。

 

ネントレも長女のときに少し着手したのだが、これもまた向いていなかった。子どもの泣き声に病んでしまった。

ネントレで赤ちゃんがぐっすり眠る体験本: 乳児の寝かしつけのやり方と5つのゆるい実践法 (小桜出版)

 

そこで出会ったのが愛波あやさんの本だった。

 

まず、愛波あやさんという人物が信頼できそうだった。

育児、ことに赤ちゃんに関係する人は助産師さんなどが多いのだがいかんせんスピリチュアルだったり自然派だったりと、どちらかというとロジカルなものが好きな私とは相性がよくない。

 

愛波あやさんは米国で乳児睡眠コンサルタントの資格を日本人で初めて得ており、ねんねに関するアドバイスも論文や米国睡眠医学会などに依拠しているので信頼性が高かった。

また、ネントレに関して「泣かせるのがネントレではない」と言い切っている点も興味深かった。

 

何より私が心を動かされた一言は「子どもには自分で眠れる力がある。それを信じて。」というものだった。

 

たったの1日でうまくいった

普通なら取り入れられそうなものから徐々に取り入れるという姿勢が一般的だと思うのだが、こういうノウハウ系は一部をかいつまんでも意味がないと直感的に理解していたのと、全部やってみてダメだったら次の方法を試すまでなので良いか悪いかの判断を迅速に行うために愛波あやさんのスリーパーとホワイトノイズを流せる機械を購入した。

 

あとになって、このときの私によくやったと心から称賛の声をかけたいと思う。

 

 

 

おくるみで巻いてベビーベッドに置いた。

ギャン泣きだった。

子どもの泣き声を聞きながら過ごす時間は異常に長く感じるが、「子どもには自分で眠れる力がある。それを信じて。」ということばを思い出して10分ほど待ってみた。

 

寝た。

 

え?

いきなり????

 

それからの次女の快進撃はすごかった。

昼夜の判別がつくようになってからは夜中に起きるのも2度ほどだったし、日中の昼寝はすべてセルフで寝付いてくれた。

 

月齢ごとに示されている一日の理想の睡眠時間を余裕でクリア(むしろ寝すぎな方にはみ出しそうなくらい)し、乳幼児の睡眠コンサルタントたちがInstagramに投稿しているような「●ヶ月の赤ちゃんの理想の1日の過ごし方」をほぼそのまんまの形で過ごしていた。

 

普段あまりに抱っこで寝かせることがないので、たまに夜中に泣いておきるとどうしてよいのか分からなかった。(結果的に放置してしまいそのまままた眠っていった。笑)

 

夜中に起きてしまうのを防ぐために、遮光シートも購入した。

 

 

それから時々昼寝が短かったり夜中に3回ほど起きてしまったりと悩むこともあったが、たいていは1週間ほどで落ち着くので大して困らなかった。いわゆる「睡眠退行の時期がきた!」みたいなものもなく、長女のときに周りが気にしていた「メンタルリープの時期」というも特に感じなかった。

そして、生後9ヶ月(これを書いている今は10ヶ月になった)になっても、冒頭のとおりよく寝てくれるまま過ごしているのである。

 

睡眠環境を整え始めたのが早かったので、いわゆる「ネントレ」もせず、ほとんどなんの苦労もなくセルフねんねという恵まれた環境にソフトランディングしたのだった。

 

本とおくるみスリーパーは買ったほうがいい

決して安い買い物ではないが、今後半年、1年の安眠と精神的な安定、自由な時間が継続的に手に入ることを考えるとこれらの買い物ははっきり言って安い買い物だった。

 

本は2冊あり、好きな方を買えば良い。読みやすさを重視するならマンガの方がいいが、私は情報がまとまっているこちらの解決ガイドの方が好みだった。

 

おくるみスリーパーはほかのスリーパーでは代替できないつくりなので、とにかくこれを買ったほうがいい。

洗い替えが必要になるのでできれば2つ買ってほしい。

 

うちには夫が購入したスワドルアップがあったのだが、これよりもおくるみスリーパーの方がよく眠ってくれた。

また、スワドルアップのステージ1は生後3ヶ月までしか使えない。なかなかぴっちりサイズなので、小さめのうちの次女でも生後4ヶ月でサイズアウトした。

スワドルアップ Swaddle Up ライト 新生児 奇跡のおくるみ 夜泣き対策 オールシーズン M L GOTS認証コットン オーストラリア幼児製品安全基準認証 ベビー 赤ちゃん 出産祝い 男の子 女の子 (S, ミント) [並行輸入品]

 

一方の愛波あやさんのおくるみスリーパーはゆとりのある袋状で、そもそもの使用目安年齢が生後0〜6ヶ月と長い。次女は生後8ヶ月まで余裕で使っていた。

その後、生後6ヶ月〜1歳用のスリーパーをすっとばして1〜2歳のスリーパーを購入した。これで長く使える。笑

 

 

ということで、スワドルアップほど安くはないのだが、こまめに買い替える必要もないので単純にコスパの問題としては大して変わらない。

さらによく寝てくれるとなれば、スワドルアップを選ぶ理由はなかったので、スワドルアップの方はさっさとメルカリに出してしまった。

 

 

よく寝てくれると子どもがかわいく思える

しょうもない話なのだが、よく寝てくれると子どもって本当にかわいい。

こちらもその間に体力が温存でき、自分の時間もでき、家事も済ませられるので時間のメリハリがつく。

日中は(今のところは)1時間半は寝るとわかっているので、じゃあ30分は部屋の方づけ、30分は好きなことをして過ごして、残りの時間で食事を作ろう…などと計画できる。

 

長女のときにこの本とスリーパーに出会っていれば…と心の底から思う。

 

 

子ども自身にとっても、良質な睡眠(ベビーカーにゆすられて眠るよりもベッドでぐっすり寝るほうが睡眠の質が良いのは疑う余地がないだろう)をたっぷり取れることはメリットしかない。

 

また、二人をワンオペで見るときも、とりあえず次女をベッドに置ければあとはなんとかなるということがわかっているので18時台の気持ちが非常に楽だ。

食事さえ済ませてしまえばあとは長女はYouTubeを見せて大人しくしていてもらい、次女を入浴させ寝かしつけてしまう。長女のことはそれからだ。長女も30分ほどYouTubeを見られるので嬉しそうだ。

 

 

これらの話は本当は、妊娠している知人に食い気味に伝えたいのであるが、子育てというセンシティブな話題なのでそれも憚られる。

そのため、この記事が、必要としている誰かのもとに届くといいなと思いながらこの文章をしたためた。