バイリンガル児の方が認知能力(創造性・類推能力・情報処理能力など)の面において優れているという考えが、研究者の間でも主流となっています。
第二言語習得の研究者たちの間で、英語習得においては年齢要因が重要であることを否定する人はいません。
英語は早ければ早いほど効率良く学べるといえるでしょう。
1歳くらいまでの赤ちゃんは、世界中の言語のあらゆる音を柔軟に聞き分けられることがわかっています(※)。これは大人にはない乳幼児だけの特権です。
子供は「自分の好きなことは自分から学んでいく」という素晴らしい才能をもっています。ご家庭では、お子さまが自分から英語を好きになる環境を用意してあげることが大切です。
恐竜とか乗り物、動物などが登場すれば、その中から子供は自分のお気に入りのキャラクターを見つけるでしょう。我が子が何かに興味を示したら、それをシリーズで見せたり、関連するCDや映像を揃えるなどの手助けをしてあげましょう。子供が自ら「英語が聞きたい、見たい」と思う素材をさりげなく提供してあげるのです。
その際のポイントは、親御さんができれば英語で、もしくは日本語でも良いので「どんな話だったか教えて」とか、「誰が好きだった?」など、毎回さりげなく簡単な質問を投げかけてください。
最初は答えられなくても大丈夫です。アウトプットの必要性があることがわかると、子供が番組や映像などを視聴するときの意識も大きく変わります。徐々に「ママやパパとこの話をしたい」と考えながら、集中して英語を聞くようになるでしょう。
一人ひとり個性が違う子供の教材選びは難しい問題ですが、下記に3つポイントを挙げてみました。
・ストーリーなど内容が面白く、先が知りたくなるようなもの。
・大量のインプットと適量のアウトプットを可能にするもの。
・継続が容易なもの。
目や耳からインプットした英語をおもちゃでアウトプットしたり、聞いた英語を絵本で読んで文字として認識したり...。子供は無意識のうちに「聞く→見る→話す→読む」をくり返しながら英語に親しんでいきます。実はこの「くり返し」が乳幼児期の英語習得にはとても重要なのです。