タイトル:思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ
著者:加藤 映子
刊行:2020/11/4
選定のきっかけ
どこかのweb記事で著者のダイアロジック・リーディングについて知り、より深めて知りたいと思い手に取ったと記憶しています。
2022年11月に読了
本の内容など
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日本の親子の読み聞かせの目的は大きく5つ(コミュニケーション、情操教育、本好きにさせる、集中力を養う、言語習得)に収束。
親子が寄り添い目を合わせて読み聞かせている。 - 一方のアメリカは言語習得に目的が集中している。日本語と異なり英語は一文字一音の対応ではないため言語習得の必要性が高い。
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言語習得に特化した読み聞かせ「ダイアロジック・リーディング」。
親が本を読み上げ子が静かに聞く日本式ではなく、対話ややり取りを交わす方法。- 2つの頻出問いかけ
💬What do you think?
💬Why do you think so?(4〜5歳以降)
→問いかけが日常
→考えながら情報に接することが日常になる
- 2つの頻出問いかけ
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ダイアロジック・リーディングの基本的な流れ
PEERシーケンス
- Prompt 発言を促す
- Evaluate 発言へのフィードバック
- Expand 情報の付加
- Repeat 繰り返し
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さらに重要なのは
1. 読み聞かせ時における発言の主導権を少しずつ子どもに譲ること
2. 発言したくなる雰囲気をつくるために、子どものことばをしっかり受け止めること
3. プラスアルファの情報をさりげなく足していくこと
4. 子どもが楽しむことを大前提に、「お勉強」の雰囲気を完全に消すこと
感想
日米の親子の読み聞かせのやり方の違いから、グローバル社会で必要とされる思考力や読解力、伝える力の伸ばし方の示唆を得ている。