タイトル: うちの子、このままで大丈夫?がスーッと消える 科学的に正しい子育ての新常識
著者: メリンダ・ウェナー・モイヤー
刊行:2022/10/21
選定のきっかけ
2022年12月読了
本の内容など
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子どもがわがままなのは、前頭葉の発達が未熟で他人の心を察する共感力が低いため。
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感情コントロールが苦手で自己中心的。
- 「優しい子」は大人になってから成功しやすいという研究は多数ある。
では、どうすれば良いか?
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共感力を上げるためには、感情の表現・言語化を行う。
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読み聞かせの中で、登場人物の感情について問う
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親自身が「こういう気持ちだった」を表現する
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わがままを言われた時などに、子どもがどういう気持ちだったかを聞く
など。
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- 自分の感情と他人の感情を切り離して捉える習慣を作る。
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「才能」よりも「やる気」「やり抜く力」が大切(成功者のインタビュー、研究より)
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やることは本人に選ばせる→やめたいと言われても学期終わりや学年終わりまで辞めさせない
- 少し難しい課題に挑戦させる
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「成長マインド」を育てる。
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成果ではなく努力をほめる。
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さらに、努力と良い結果を結びつけてほめるのも有効。
→できなかったところを何度も練習してたもんね、など。
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- 「できない」癇癪への声かけ
→今はまだ難しいけど、練習すればできるようになるかもね、など
時間の経過(努力)の影響を示唆
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嘘や汚い言葉について
これらは発達段階のひとつとして捉える。
- 汚い言葉に対する対応
✅過剰に反応しない
✅ルールを設ける(自分の部屋以外でその言葉を使わない、など)
✅言葉が相手を傷付ける可能性があることを説明する - 嘘への対応
✅嘘をつかず、正直に話したことをほめる(何か過ちを犯している場合、その事柄を叱ることとは分離する。タイミングを分けるのも効果的)
✅狼少年の話をするより、正直でいることの大切さを説く
✅”利己的な嘘”には冷静に対処。”白い嘘”は必要な場面があることも話し合う
感想
適宜研究結果等を引用してくれるため安心感と納得感を得やすい内容だった。
また、さまざまなシーンに対応した対処方法を示してくれているので、今後その時々で読み返したい。